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ラムネごっくんごっくん(*´ω`*)♥

ちょっとアレなことを書き溜めていきます。

松岡さんと付き合ったときのこと(後編 2)

 

一週間後の水曜。21:00。渋谷。

 

 

「らむねさん、それはね、キメてこなきゃだめ。」

 

 

大竹さんは、豚肉をしゃぶしゃぶしながら、そう言った。

 

 

松岡さんからお誘いLINEが来て一週間。

あれ以来、また、松岡さんから音沙汰は無い。

 

まだ、この案件は、二人の”共通の知人”には、

誰にも相談していなかった。

 

たまたま前職の先輩である、

私の守護神三兄弟の長男・大竹さんと、

突発しゃぶしゃぶを決行することになったので、

この案件、松岡さんとの件を、相談した。

 

 

「ええええええ。とりあえず、

 次のデートの約束を取り付けられれば合格だと思ってたんですけど」

 

「甘いよ。つーかトロすぎ。複数人でとはいえ、

 けっこー前から一緒に飲みにいってたりしてたじゃん」

 

「それはそうですけど、サシ飲みは次が二回目だし」

 

「好きにすればいいけど、俺ならキメに行くね。」

 

「うっ・・・。がんばってみます。」

 

 

真面目な交際をはじめるには。

【メール】→【仕事のあとのご飯】→【休日のお出かけデート、告白♡】→【付き合う】

焦らずに、このステップを踏むことが大事だと思いこんでいた。

 

だから、明後日の飲みでいきなり【付き合う】まで持っていくなんて、

その発想はなかったなあ・・・と、

カルピスサワーをチビチビと飲みながら、思った。

 

 

「ま、とりあえず、松岡さんとお前は、全然お似合いではない!w

 それは確かだねw」

「やっぱりそうですよね・・・」

 

 

大竹さんは、いつも客観的な意見をくれる。良くも悪くも。

 

 

「でもさ、”お似合い”である必要って、実は無いんだよね。」

 

「?? それってどういう意味ですか?」

 

「本人同士が良ければ、それでいいんだよ。

 ”格差”とか、そんなに気にしなくていいんじゃない。」

 

「うーん。そうなんですかねぇ。」

 

「だし、あの人ああ見えて結構、性格暗いとこあるしね。

 内向的っていうか。一人でじーっとしてるの好きじゃん。」

 

「たしかに。休みの日も何もせずにひたすら寝てるらしいですしね。」

 

「そうそう。それにさ、あの人クラスなら美人はもう飽きたとかあるんじゃない?

 松岡さんがお前のこと気に入ってんなーっていうのは俺も感じてたし。」

 

「そ、そうなんですかね・・・うーん。。」

 

 

本人同士が良ければそれでいい。

松岡さんも、決して完璧ではない。

 

大竹さんの意見はまさにそのとおりだし、

半分納得できるのだが、

なぜかやっぱり半分腑に落ちない。

 

 

私が極端に男女の釣り合いを気にしているのは、

高校生の頃の失恋がトラウマになっており、

まだ尾をひいているからだと気づいたのは、

結構あとになってからであった。

 

これについても機会があれば書く。

 

 

「でもそうかー。松岡さんかー。そうかー。ふふふw」

 

大竹さんはにやにやしながら、豚皿をおかわりした。

 

 

***

 

 

がっつり2時間、二人でしこたま肉を食べたあと、

しゃぶしゃぶ屋を後にし、いつものカフェでコーヒー。

 

大竹さんとは、渋谷で肉→カフェが定番コースなのだ。

 

大竹さんが彼女から束縛されている話などしていたそのとき、

やっと松岡さんから連絡がきた。

 

 

「お疲れ様ー(>ω<)!金曜何時くらいにあがれそう(´▽`)?」

 

ちょwwwwwww顔文字wwwwwwwwwテンション高wwwww

 

「おつかれさまですっ!20:15にはあがれるかと!」

 

 

そのまま、また返事はこなかった。

 

 

***

 

 

松岡さんと飲む約束の金曜日。

 

あれから返事はまだない。

 

松岡さんから誘われたのは、

夢だったのだろうか?いやそんなはずは・・・

 

 

私は気合の、白カーディガンに、

ちょっと胸元があいた白ワンピースで出社した。

 

男の人はなんだかんだで白い服、また、ややエロい服が好きだと、

例のうまくいかなかった4人の男性たちとの会話のなかで学んだのだ。

 

しかしまだ色気が足りない。

男の人ウケするようなアクセサリーが必要だ。

(この5~6年の間に、無くしまくって、持ってなかった。)

 

早めに街に出て、買い足さなければ。

 

この日はめずらしく広告代理店との勉強会で、

なんとかかんとかクリエイターの人達や、営業の人達、

そして弊社役員たちと「ふむふむ」などと言いつつ、

ひたすら議事録をとっていたが、頭の中は

 

「早く伊勢丹いこう」

 

それしかなかった。

 

(デートの日の女の頭の中はこんなもんでしょ。許して。w)

 

勉強会の合間に、またようやく、松岡さんから連絡がきた。

 

「ごめん!まだ店決めてないんだ。とりあえず20:30、恵比寿でいい?」

 

「おつかれさまです!むしろお忙しいのに、

 いつも決めていただいちゃって、すみません!

 20:30了解です(^O^)」

 

一応、「女は男に仕事を与えよ」という、

小悪魔本のHowtoに従い、

「忙しければ、私が決めますよー」というノリは、やめてみた。

 

 

この日、白ワンピースの効果か、心なしか、

役員のおじさまたちが優しかったような、気はする。

 

勉強会を終え、その足で速攻、伊勢丹へ。

 

18:00。新宿。

 

本当はネックレスとピアスをお揃いで揃えたかったのだが、

お目当てのブランドのものは、ちょうどネックレスが売り切れてしまっていた。

 

どどどどうしよう。

 

フロアをかけまわり、お目当てとは違う店で良さげなピアスを購入。

揺れるおおきめパール。完璧だ。

 

ピアスが派手なので、シンプルめなネックレスを探したが、

無かったので、諦める。

 

しまった、化粧もボロボロだ。

必死で直して、恵比寿へ。

 

JRはいつも慣れない。

 

電車を降りると、

外は微妙~な小雨が降ってきていた。

 

傘を持っていなかったので、買おうかなーーーーと思ったが、

いや、もし松岡さんが傘をもっていたら、

相合傘チャンスじゃないか。

 

 あえて傘を買わずに、松岡さんを待った。

 

20:30。恵比寿。

 

松岡さんからLINEが届く。

 

「ごめん。やっと終わった。待ち合わせどこがいい?」

 

「お疲れ様でする~。いま駅の東口の改札付近にいますっ(^o^)」

 

「今から行く(´▽`)ノタクるわー!」

 

 

しばらくして。

 

「もうすぐ着くww

 店決めれてないwwwサーセンwww」

 

 

ちょ、松岡さん、テンション迷子!!!

 

「着いたわwwww」

 

※LINEです。

 

 

すっごい草はえてるけど。

正直、何がおもしろいのかわからん・・・・

と、思いながら携帯を見つめていたら。

 

リアル松岡さんが、颯爽と現れた。傘は・・・持っていた。

 

「わー!お疲れ様です!」

「おー、遅くなってごめんごめん。行くか。

 なんとか仕事抜けれたわー。

 超腹へったー。今日なんも食ってねー。」

「いつもお忙しいですねー。でも私も今日そういえば食べてないです!」

 

アクセサリーを買う時間を捻出するために、

あらかじめ昼は抜いていたのだ。ははは。

 

まだお店が決まってないので、適当に歩いて探すことに。

 

「え、傘もってないの?」

「すみません・・えへ。入れてもらっていいですかね。。」

「ん。」

 

 

狙い通り。相合傘に成功。

 

 

松岡さんと二人きりで歩くのは、

新商品パーティーのときから数えて、

なんだかんだで、これでたぶん5回目くらいなのだけども。

 

今日は、松岡さんの傘に入って、ずうずうしく、

今までよりちょっとだけ、松岡さんにくっつき気味。

 

 

彼氏づくり専門家(自称)のらむね嬢が、

このあと、本気を出す。

 

 

 

つづく。

 

(次で完結します。たぶん。。w)